同友会ニュース−活動報告

【13.10.22】会外からの経営者に学ぶ

ワーク・ライフ・バランスは経営戦略!

   人口7,000人足らずの県北にある小坂町。大手の誘致企業が海外に進出している中でも、地元から撤退せず、雇用を継続し、高品質、高技術でもって、国内のみならず、海外からも製品の引き合いが絶えない螢ミテ。上手康弘社長から、『やさしく強い会社をめざして』
~ワーク・ライフ・バランスは経営戦略~と題しての報告でした。
「ものづくりは、最後は人材に勝るものはなし」として、社員は会社の大切な資産であるという位置づけでの取り組みが伺えた例会でした

正しいことをしているのだというメッセージ

   ワーク・ライフ・バランスに率先して取り組み、年次休暇は勿論のこと、育児と介護は、すべての社員に関わる事であるとの認識のもと、「育児休業制度」、「育児短時間勤務」、「介護休業制度」、「介護短時間勤務」、「特別有給休暇制度(時間休暇)」、「妊婦特別有休制度」、「配偶者特別有給制度」、「看護休暇制度」等を制定されました。2000年には、託児所を敷地内に併設し、社員が安心して働ける環境を整えてきました。何故多くの制度を作ってきたのかという事に対して
「年次休暇で対応する事は可能、しかし、育児や介護に関わる事をその制度を利用して対応する事は、当たり前の事であり、正しい事なのだということへのメッセージなのです」と言い切っていらしたところが、上手社長さんの人としての偉大さ、社員の人生に責任をもつことへの真摯な姿勢に感銘しました。
そのことがどれだけ、次の世代を育んでゆける励みに、そして介護を担っていくことへの手助けと安心感にもつながることかと痛烈に思いました。

『ものづくりはチームワーク』

   しかし、そういう制度を制定したからと言って、必ず人材が育っていくということではないということです。社内には5つのセクションがあり、かつては、一人の社員が一つだけの工程だけを受け持つ単能工だったとの事でした。しかし、不良品が出るたびに、各工程間で責任のなすり合いをし合う様な状況であったとのことでした。また制度の利用と共に、欠員が出ることも確かなことで、その問題をカバーするためにも、一人の社員がすべての工程の作業や、技能を身につけてゆけるような多能工化を図っているそうです。
 各工程間の仕事を理解することで、次工程への申し送りや、ちょっとした作業への配慮がお互いを思いやる気持ちにもなっているとのことでした。『ものづくりはチームワーク』と社長の意図する事が伝わりつつあるとのことです。自分の所さえよければと言う気持ちでは、良いものはつくれないとのことでした。

『やさしいということと甘やかすという事は違う』

   ですから、社員が急遽休みとなったり、長期の休暇にはいったとしても、他工程に自分がどのくらい関わり合う事が出来るのか(援ける事ができる)、という『想いやる気持ち』になるのだそうです。そこで自分たちの技能が試されることにもなるので、いい加減な仕事の習熟ではだめなのだという事に気づくようです。そういう事が、社員一人一人のモチベーションアップと、技術力のアップにつながっているように思えました。
人事評価のひとつに、「どのくらい他の人を助けたのか」という視点が入っているとのことでもありました。そういう事に関わり合う事が出来ない社員は自ずと退社に至っているとのことでもありました。上手社長の『やさしいということと甘やかすという事は違うのだ』と意味するところでもありました。

「安心して生徒を紹介できます」

 現在では、不良率も1000ppmから3ppmへと減少し、大手企業からの認定工場にもなっているとのことでした。地元の高校や短大から新卒者を迎え入れているとの事ですが、「安心して生徒を紹介できます」と学校からの評判も上々のようです。
これからの抱負として「ワーク・ライフ・バランスを継続してゆくには、企業の体力が必要。そのことも併せながら大学とも連携し、技術開発をしながら高品質と高い技術力を持って強い企業を目指したい」と話されました。
めでたく、螢ミテさんは、『秋田県平成25年度ものづくり中核企業』に認定されました。

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