企業探訪

企業探訪 vol.004
株式会社 フレンドール(県南地区会)
お菓子を通じて、笑顔と幸せを届けたい
【2014年9月号】7 月2 3 日、仲間づくり委員長の小野人平さんと、私、泉谷で、横手市に店舗を構えているフレンドールさんを訪問して参りました。店内に入ると、清潔感が漂い、お菓子の甘い香りと店員さんの「いらっしゃいませ!」の明るい声とさわやかな笑顔がとびこんできました。季節に合わせた七夕の飾り付けが楽しさを感じさせました。商品は、和菓子、ケーキ、パンなどたくさんの種類が配列されて、店内でも食べられるよう落ち着いた雰囲気のある小部屋と、パン屋さんには珍しい(?)貸し本のコーナーがありました。創業は、1975 年10 月(現在38 年目)、創業者は勝田春雄さんと奥さんの菊枝さん(現在会長)がお二人で洋菓子とパン製造販売から始められ、お客様からの要望にお応えしていくうちに、和菓子の製造を手掛けられたそうです。

現状に満足せず、常に努力

金子社長は、仙台市の専門学校卒業後、同市のお菓子屋さんに就職。同じ職場で奥さんと知り合い、帰秋し、フレンドールへ入社されました。将来は独立し店舗を持つことに夢を抱いていた入社12 年目、後継者問題に困っていた創業者ご夫妻から、若手の金子さんに社長への打診が…。「人の役に立って喜んで貰えるのならば」と不安よりも先に気持が奮い立ち2 代目社長を承諾。幹部社員には協力への理解を得て就任。今年3 年目で会長と力を合せながら経営者として励んでいます。商品開発・製造では、味を大切にする事を一番に、社員みんなで話し合い、季節に合わせて、お菓子を提供されています。また、講師を招いての勉強会や、社外研修を行い、常にお客様に感動して喜んでもらうための商品作りへの努力は、怠らない様にしているそうです。接客では、マニュアルは無く、いつもお客様に「来て良かった」と喜んで貰える様な心掛けを持ち、チーフや店員各々の自主的な判断に任せているとのこと。商品を売って終わりではなく、お持ちするのが困難なお客様には車までお持ちするなどの気遣いをしているそうです。 また、社員のコミュニケーションは大切との思いで『なべ』や、『生ビール大会』、『焼肉大会』などの社内イベントを企画し懇親を深めているそうです。

脅威はチャンス

現在のお悩み事は『地域の人口減少と少子高齢化』、脅威は『コンビニ』の増加だそうです。 金子社長曰く、「コンビニのスイーツもレベルが上がってきている為、『同業者』よりも『コンビニ』がライバルの様に感じられる」と。しかし、意識は『お客様』と位置付け、毎日の仕事に精進していらっしゃるとの事です。 将来は、地域の方々に「『オラほのフレンドール』(自分たちの地域の自慢のお店)」と言って頂けるように、一店舗で頑張りたい。そして、フレンドール発信の観(甘)光地にしたいとお答え下さいました。 また、お客様に、『楽しみにして来てもらえるお店』、『ワクワクを創造できるお店』、そして店員やお菓子との出会い、『見たり食べたりして満足して貰えるお店』、帰った後も『感動の余韻に包まれるお店』にしたいと語られました。 『お菓子には、人を和ませる力があり、これからもお菓子を通じて、笑顔と幸せを届けたい』との思いが、こども達に夢を書いて貰った短冊を七夕の笹に飾ったり、地元横手市の観光協会の線香花火大会にちなんで線香花火をプレゼントするなど、家族のコミュニケーションづくりのお役立ちにもなっているようです。 創業者より「信用を大事にする」「お客様の為に味を大切にする」の言葉を胸に刻み運営に挑まれており、「思いを上手く伝えられない時があるけれど、殆んど社員に助けられています」と金子社長。
取材・文/泉谷 将彦 県南地区会幹事 ㈲イズミヤ印刷 専務取締役
写真/泉谷 将彦 県南地区会幹事 ㈲イズミヤ印刷 専務取締役
会社概要

㈱フレンドール
〒013-0033 秋田県横手市旭川1 丁目5-39
Tel:0182-32-8275 Fax:0182-32-8925
■ホームページ:http://www.friendoll.co.jp/

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