企業探訪

企業探訪 vol.005
有限会社 秋田ランチサービス(秋田地区会)
安心して暮らせる地域のコミュニティーづくりを目指して
【2014年10月】今月の企業探訪は、秋田市仁井田で弁当の製造・販売を手掛けている「有限会社 秋田ランチサービス」さんです。
伊藤社長さんと、営業部長の田口さんが温かく、お出迎えしてくれました。

自動車セールスマンからお弁当屋さんへ

日本が高度経済成長に湧いていた頃、自動車のセールスマンとして成果を上げていた伊藤社長は飲食業をやらないかと誘われました。1987年(昭和62年)飲食業に転職しお弁当屋さんの起業につながりました。工場や企業は忙しかった時代でしたので、飛ぶように注文が舞い込みました。

VC(ボランタリーチェーン)へ加盟し大きく飛躍

順調に業績を伸ばし、会社と工場を仁井田に移転し拡張し始めた頃に、他県の弁当屋さんハローランチを視察しました。そこでたくさんの驚くノウハウを目の当たりにし、すぐVC(ボランタリーチェーン)に1994年(平成6年)加盟しました。VCはフランチャイズとは違いそれぞれの個店に裁量がゆだねられているので、地域ならではの取組みができるというメリットがあります。また、各地域の事例やノウハウを情報交換して知恵を出しながら共有できるのも特徴です。

自社の強み

秋田ランチサービスさんが他の弁当屋さんと何が違うかというと、創業してからたった一度も食中毒事故が無いということです。そのために、回収する弁当箱はおかずの残りが付着して残らないような最新の工夫が施されています。また、お客様には飽きのこないように年間約10回、サービスデーと称して特別メニューを提供するなどの開発にも余念がありません。

新たな取組み

また、今までは企業向けの宅配弁当と幼稚園向けの給食弁当にイベント用の弁当とオードブルが中心でしたが、2012年(平成22年)からは夕食の宅配も始めました。現在は旧秋田市内に限っていますが、おかずが500円、ご飯は100円で1食から戸別に配達をしています。 特に一人暮らしの高齢者の方から大変喜ばれています。

今後の展望

秋田ランチサービスでは、高齢者宅へ、戸別弁当を配達していくことで、たんにお弁当を届けるだけでなくその方の安否確認や暮らしの中での困り事の相談にも対応していき地域のコミュニティー作りに貢献したいという想いがあります。しかし、自社だけでは住まいの困り事に応えられません。そこで、同友会の会員同志のネットワークを使い、お互いに足りない部分を連携すれば実現できると言います。 伊藤社長と田口部長は地域コミュニティーを作り、安心して暮らせる社会にしたいという信念を感じました。
取材・文/寺田匡宏
合資会社寺田屋
会社概要

㈲秋田ランチサービス
〒010-1421 秋田県秋田市仁井田本町4 丁目1-32
Tel:018-839-6123
Fax:018-839-7019
■ホームページ:http://www.akita-lunch.co.jp

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