企業探訪

企業探訪 vol.038
株式会社 斉藤光学製作所(大仙美郷地区会)
世界に誇る技術を発信!!
【2017年7月】今月の企業探訪は、大仙美郷地区会です。旧千畑村に1985年誘致企業として根を張り、研磨技術を世界に誇り活躍されている(株)斉藤光学製作所さんを訪問して参りました

秋田といえども美郷町でなければ

 7月6日(木)、当地区会員のメンバー3名と秋田地区会から太陽印刷の二方専務、事務局の三浦さん、そして私、越中の6名で伺いました。代表取締役社長の齊藤伸英さん、取締役ガラス事業部長兼総務部長の齊藤高留さん、社長室室長の千葉翔悟さん、齊藤大樹さん4人の皆様にお出向かえをしていただき、会社概要を受けてから、工場内見学、そして質疑応答と2時間を超える学びを与えていただきました。ありがとうございます。会社は1977年に埼玉県で設立し、その後、1985年、旧千畑村に秋田工場を設立しました。そして、2015年には秋田を本社として、全機能を現在の美郷町に集約しています。更に昨年の2016年には新工場を開設し、ガラス事業部と結晶事業部の2事業部制に組織変更しています。
 秋田といえども何故、ここの地を選んだのかとの問いに齊藤社長は「水が、空気が美しい、何よりも住む人の心おおらかに澄んだ人間の美しさです。当社の最高の製品が作られる技術で秋田から世界をリードし、ここに来て頂いて、美しいこの地を通して世界中に紹介したいのです。だからわが社は、ここ美郷町でなければいけないのです。」とおっしゃいます。

最高技術の提案、安値争いはしない

創業当時は時計用カバーガラス研磨する、『研磨業』であったが、現在は、斉藤光学業種定義を『理想表面創生業』と定義変更し、「ガラス事業部」「結晶事業部」の2部制にし、受託加工を中心に電子部門、通信部門、パワーデバイスの分野(避けられぬ電力エネルギー危機問題の対応)、医療部門(例として、癌などのプレパラートを極力薄くカットし病理・臨床医学の発展に使用)展開・発展させようとしています。また、40年間の技術ノウハウによって、新分野『技術サービス』部門を稼働させています。一例として材料メーカーからの開発(副材料等の開発も含め)提案し研磨加工のコンサルティング提案。または、他社の商品(開発)ノウハウを付加して製品化。などなど多種多様な可能性に満ちています。社長は、「これすべて、コツコツと研磨し続けた根本的なことを地道に、忍耐強くなし続けて来たからです。」とおっしゃいます。それから、「わが業界の中で154社という多くの大企業に最高の技術を提案しますが、安値争いはしない、製品をレッドオーシャンに沈めてゆくことは技術を・人を捨て去ることです」とも。

中小企業の魅力を子どもたちに

 是非、皆様も『見学&講演』の申し出でして直接ご体験ください。地域の小中高からの見学も行っていらっしゃるとのことです。このような世界に誇れるものづくりの会社が、自分たちの地域で活躍しているのだという事を、未来を担う子どもたちにしっかりと認識してもらいたいと思いました。中小企業が輝き世界を謳歌していると言う事がわかると、ものづくり産業、とりわけ中小企業が主役の世の中への『憲章』の意義が醸し出せるのではと切に思いました。
取材・文/大仙美郷地区会地区幹事 越中 奉
(㈾精巧堂印刷所 代表)
会社概要

㈱斉藤光学製作所
〒019-1512 仙北郡美郷町本堂城回字若林118-3
TEL 0187-85-3300 FAX 0187-85-3302
ホームページ http://saito-os.com

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