企業探訪

企業探訪 vol.040
OfficeNaRuMi舞台A・P(仙北地区会)
誰に対して何をするか、誰に喜んでもらうか!
【2017年9月】今月の企業探訪は、仙北地区会員Offi ce NaRuMi舞台A・P(オフィスナルミぶたい) 代表 丸山成美さんです。

役者から舞台をつくる仕事へ

仙北地区例会での懇親会司会といえば、丸山成美さんを見かける方も多いのではないでしょうか。 私たち仙北地区会員は、丸山さんの人柄がとっても好きで、ついついお任せしてしまうのです。
 丸山さんがご自分で会社を立ち上げたのは2010年。それまでは18歳に入社した㈱わらび座に所属されていました。役者研修生からキャリアをスタートし、次第に「舞台を作る」方へ興味が湧いたといいます。日本全国、世界各地へ巡業する多忙な日々。役者を降り、裏方の仕事に従事してからは舞台制作、脚本・演出制作、営業などで経験を積んできました。その中でも特に音響、照明の仕事が好きだったといいます。その理由は、「自分が作り上げたアートの世界を出演者、お客さんと共有できる楽しさがあった」からだそうです。

過去の技術や歴史を認めながら進化していか
ねば

 わらび座に所属した約30年の歳月では、国内外さまざまな人達と出会い、色々な考え方を学び、視野を広げる中で、自身の人生に大いに刺激を受けたそうです。持ち前の『ポジティブな性格』と、『思い立ったら即動く行動力』で経験を積むごとに、『もっとオリジナリティを出したい』、『創造性を持った仕事をしたい』と強く思うようになり、独立を決心されたといいます。とはいえ、舞台を作る仕事はご苦労が多かったとお話し下さいました。「出演者、舞台を作る人たちには職人気質の方も多くて、現社会の労働環境や働き方のシステムがまったく改新されていないことも問題。若い芸術家や舞台技術の職人が増えないのは我々の業界ではみんな共通した悩み」とも。
 しかし、自社の理念として常に「保守革新」を目指しているとおっしゃいます。「人間が作るシステムだからこそ思うようにうまく回らない、けれども次世代を育成しなければならないから、前世代から受け継いだ技術や、歴史に我々が一つのことに固執しないで、それぞれの良さを認めて、新しいヒントを以て進化させていかなければならない」と力強くお話し下さいました。

お客様に何をお届けしますか?

丸山さんにお会いした方々はお分かりだと思いますが、人の好(よ)さが表情にオーラとして滲み出ていて、初対面でも親しみを持ってしまいます。それは、丸山さんが本来持つ『他人から頼まれたら断らずにチャレンジする』冒険心と『それが可能な限り引き受け成功させる努力を続ける』という素直な奉仕の心、責任感を併せ持つ心の広い経営者であることに尽きると思います。
 いつでも、『誰に対して何をするか』『誰に喜んでもらうのか』を明確にし、それぞれのケースに合わせて内容やシステムを変えていくoffi ceNaRuMi 舞台。業務内容は、イベント企画・制作をはじめ、舞台・ステージデザイン、大きなフェスティバルから小さな地元のお祭りの演出、ディナーショーなどを手掛けています。

自分がワクワク・ドキドキする仕事でなきゃ!

最終的にはクライアントさん、出演者さん、裏方さんみんなが喜んでくれた姿がやりがいと話してくれた丸山さん。でも何より自分がワクワク・ドキドキすることを仕事にしてこれからも、もっと面白い人生を求めていきたいと意気込みを聞かせて下さいました。
取材・文/木元 千恵子
ガーデンカフェ&デリカテッセンKimoto  代表
会社概要

Office NaRuMi 舞台A・P
〒014-1113 仙北市田沢湖卒田字中野74-2
TEL0187-44-3822 FAX0187-44-3822

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