企業探訪

企業探訪 vol.042
株式会社平鹿自動車学校(県南地区会)
秋田に移住してここで働きたい!そんな会社に変革!
【2017年11月】㈱平鹿自動車学校さんの創業は昭和53年。現在の代表取締役社長の佐藤理恵子さんのお父様が創業者です。自動車が
どんどん普及する時代に指定自動車教習所認定を受け、昭和56年に設立。現在、社員数は22名。秋田県指定自動車教習
所協会に加盟しており、今年で協会も50周年です。現在の車社会にはなくてはならない自動車学校の運営を、女性らし
さが光る経営で奮闘されていらっしゃる佐藤社長にお話を伺って参りました。

ゆったりした時間の流れる自動車学校

 会社にお邪魔すると、受付の社員さんたちがとてもにこやかに対応してくださいました。2階に案内していただき、階段を上ると見渡す限り広大な大地がひろがり素晴らしい環境で教習できることを実感しました。社長室には先代の社長であるお父様の大きなお写真が飾られていました。たくさんの素晴らしい功績を成し遂げていたことが伝わってきました。「お父様はどんな社長でしたか?」との質問に「まさにトップダウンの経営でした。」との返答。平成25年に理恵子社長が引き継いだ時、先代の社長の体調が悪くなるにしたがって、会社の雰囲気もだんだん重苦しく寂しい雰囲気になっていってしまったそうです。また、先代の社長は自身の意向を第一に考え行動する方であった為、社員さんたちが物事
を自発的に考え、その結果を社長に持ちかけるという主体性のある姿勢はなかなか見られなかったとのことでした。

経営の変革に取り組んで

 平成25年に社長業を引き継いでから、変革の兆しが見えたのは、理恵子社長の社員さん達への積極的な声かけと、挨拶を交わし、コミュニケーションをとっていくという明るい雰囲気づくりに努めたところからのようです。各部署での掃除もこれまでは特にチェック機能を設けていなかったところも積極的に取り組み、社員さんたち自らが動き出すようになったそうです。環境整備として、花壇の手入れもみんなで協力して行うようにもなり、理恵子社長も、もちろん一緒に活動されています。今では、みんなのコミュニケーションが以前よりも柔らかくなってきているのを実感されているそうです。数年前まで、寒々としていた雰囲気だったなどとは想像も出来ないほどの変化があったように思い、このような取り組みにつながる要因は何だったのか、どんなことが社員さんたちの気持ちを変えるきっかけになったのか、さらに伺いました。社員さんたちに自分自身を磨く機会を得てもらいたいとの願いで始めた、マナー研修で心を整えること、心を醸成すること、相手を思いやることで社員同士の雰囲気がとても変わったそうです。

新たな出会い

社員さんたちが変わったことで、会社にとって、とてもうれしい出来事がありました。それは、今年4月に関東から合宿免許を取りに来ていた20代前半の生徒さんが、前職を辞めて、秋田に移住し、この平鹿自動車学校に勤めたいとの申し出があったことです。
 理恵子社長は悩みに悩みました。都会の若い女性の「憧れ」のような思いをそのまま受け止めてよいのか。秋田での暮らしの不安を考えると、①賃金が安い②雪の不安③知り合いがいない④田舎⑤夜は真っ暗 考えればきりがない程のことが思い浮かんだそうです。話し合いを重ね、それでも彼女の想いは固く、その気持ちに誠心誠意応える気持ちで、なんと、今年11月からの入社が決定したそうです。今年の春の法改正で準中型免許を取り仕事に活かそうと、とても主体的で前向きな彼女を突き動かした平鹿自動車学校の良さ、秋田の良さとは何だったのかを伺いました。
①会社の雰囲気がいい
②職員の仲がいい
③生徒と壁を作らず自然体
④秋田の自然の豊かさ
⑤せかせかしない時間の流れ
⑥秋田の人の良さ 
このようにたくさんの良さをあげてくださいました。とてもうれしい言葉ですね。平鹿自動車学校のような会社は見たことがなかったとも話してくれました。理恵子社長が取り組んできた変革がこのような形で現れたことはとても素晴らしいですね。「来春の新人社員研修を受講予定ですので、どうぞよろしくお願いいたします」と理恵子社長。インタビューの最中も、始終にこやかに応対して下さり、優しい雰囲気に包まれたひと時でした!ありがとうございました。
取材・文/㈲中野繊維
常務取締役 樋渡美紀子
会社概要

㈱平鹿自動車学校
〒013-0105 秋田県横手市平鹿町浅舞返諏訪204
TEL:0182-24-3144 FAX:0182-24-2190
ホームページ:http://yokote-hiraka-ds.com

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