企業探訪

企業探訪 vol.010
有限会社 ルーシーカンパニー(仙北地区会)
おいしい洋菓子、パンで地域を元気にしたい!
【2014年4月号】 今月の企業探訪は仙北市角館町で洋菓子、パンなどの製造、販売をしている有限会社ルーシーカンパニーさんです。パン部門チーフ、鈴木翔さんに仙北地区会員のガーデンカフェ&デリカデッセンKimotoの木元千恵子さんと、㈱丸栄堂の三浦大英さんがお話を伺ってきましたのでご紹介します。

ルーシーカンパニーの歩み

ルーシーカンパニーさんは昭和5年、鈴直菓子店として創業。現在は翔さんのお父様が社長を務め、翔さんで4代目になるそうです。初代は和菓子の小売、2代目は和菓子の卸、3代目の現社長は洋菓子、翔さんはパンと、時代の変化と共に事業形態、事業定義を進化させ現在のお店になったそうです。
翔さんは高校卒業後、パンの勉強をしたく専門学校とフランス、ドイツに短期ですがパンづくりの修行に行き、その後、東京、神奈川で5年間修業し腕を磨き2010年4月に、仙北市に戻ってこられたそうです。ちなみに翔さんは高校2年生の時にパン職人になろうと決めたそうです。その夢を持ったのは紛れもなくお父様の洋菓子に対する姿勢や、おじい様の言葉、又ご家族のみんながその夢をつくったのだとお話を伺っている中で感じました。

理念は「おいしいと安心でお客様を笑顔に」

 店内の心地よいかおりと雰囲気の中でお話をお伺いしていると、理念が非常によく伝わってきました。話を伺っていて何度もでてくる「笑顔」が1時間お店にいただけでたくさん見ることができました。お話を伺っている最中に来店された数組の家族連れのお客様の笑顔、接客をしていた翔さんのお母様の笑顔、お話をしている翔さんの笑顔、その人たちの笑顔が私たちをも自然と笑顔にさせてくれる雰囲気のお店で、店内には笑顔があふれていました。
 お父様がつくる洋菓子と自分のつくるパンを融合させお客様を笑顔にする事を目標に秋田に帰ってきた当初、東京などで人気があり技術が必要なパンをつくっていたそうですが地元ではあまり受け入れられず悩む日々が続いたそうです。そこからここでしかできないパン、自分にしかできないパンづくりを始められました。

地域の人たちとの新たな挑戦

新たなパンづくりに挑戦を始めたのは2012年、仙北市産の小麦と安藤醸造さんの商品をつかった「角館バーガー」、2013年には福島肉店さんとコラボした「しあわせコロッケパン」、2014年には地元そば五郎さんとのコラボで「ルーシー五郎」、2015年には安藤醸造さんの味噌を使った「みそパン」など県
内企業と一緒に様々な商品開発を続けております。最近では地元の農家さんが食材をお店にもってきて、「この食材を使って何か新しいものができないか」と要望をされていくそうです。

夢とこれからの展望

 将来的なお話もお聞きしましたがそれもやはり「笑顔」がキーワードでした。お客様の笑顔を直接見ることができイートインスペースをつくりそこに
たくさんの笑顔を創りその笑顔にまた笑顔が集まるそんなお店をつくり、おいしい洋菓子、パンで地域を元気にしたいと夢を語っていただきました。
 お話を聞いていて周りの人を元気にさせてくれる翔さんのパンに込める想いと情熱を聞かせていただきました。創業より先代の先を見据え進化を続けている精神は業態が変わっても地域や食に対する想いは少しも変わらず、お店という枠をこえた鈴木ファミリーのあたたかさを感じました。
取材・文/三浦大英 ㈱丸栄堂 代表取締役

木元千恵子
ガーデンカフェ&デリカデッセンKimoto 代表
会社概要

有限会社 ルーシーカンパニー
〒014-0374 仙北市角館町上野139-1
Tel:0187-55-5752
FAX:0187-55-5752
■フェイスブック:https://www.facebook.com/Rushikanpani

  • e.doyu akita
  • 同友会アプリ DOYU NAVI
  • 企業探訪
  • 中小企業家同友会 就職情報サイト Jobway