企業探訪

企業探訪 vol.043
Genpatey(げんぱてい) (大仙美郷地区会)
地域に愛されていたお店は絶やせない!一大決心し経営者に。
【2017年12月】今月の企業探訪は、大仙美郷地区会です。『湧水の里』美郷町六郷。地元の商店街通りに面した酒蔵を改修した一角に、レストランGenpatey(げんぱてい)があります。経営者(株)ミサトマルシェ、代表取締役の竹村美和さんをたずねました。

なぜ、この地でマグロ料理?

 現在の、『Genpatey(げんぱてい)』がオープンする前、ここは『源八亭(げんぱてい)』として神奈川県三崎港から直送されるマグロ料理を提供するお店として賑わっていました。前経営者の煙山幸雄さんは、現在とは別の地域で飲食店を経営されていましたが、ある日テレビで、神奈川県の三浦市三崎で、マグロをはじめ、地魚を活用した飲食店が大そう繁盛し、活気にあふれている様に衝撃を受け、私が求めていたのはこれだ!と強い決意で、先方の会社に教えを請う為に、出向いたそうです。そのお店は『くろば亭』というお店でした。

暖簾分けが許されて

勿論、簡単に教えていただくことはなく、何度も門前払いを受けたそうですが、諦めずに通い続けた結果、料理の伝授を許され、ここ、美郷の地に「源八亭」の暖簾がかかることになったとの事です。2002年5月に開業されご病気でお亡くなりになる2016年9月迄、お店を営んでいました。

前経営者が亡き後、再開するによく経営者になる決心をしましたね?

 「何も難しく考えていないから、簡単に引き受けたんですよ・・。私にも金融機関がお金を貸してくれましたからぁ」とさらっと笑顔でお応え下さった竹村さんですが『源八亭(げんぱてい)』が閉店してからの半年間、地域の皆さんに受け入れられていたお店を絶やしたままでよいかというジレンマと、人の流れが途絶えてしまうことへの悲壮感、そして、前経営者の奥様がいかにお店をいとしんでいたのかがわかっていただけに、心は大きく揺れ動いていたようです。一大決心をした竹村さんは、2017年3月、運営会社(株)ミサトマルシェを設立し代表に就任。4月1日にレストラン『Genpatey(げんぱてい)がオープンとなりました。

『まぐろ料理』を引き継ぎ新たな「事」を提供できる場へ

 料理長は、前のお店の板前さんが再び包丁を握ることに。三浦市三崎から直送されるマグロ料理の提供は暖簾元と、前経営者の奥様からも了解をえて現在のお店でも看板メニューとなっています。他にも美郷町の食材をつかったメニューづくりにも試行錯誤しながら取り組んでいらっしゃるとのことです。お店の内装もフローリング化し、個室もあり、打ち合わせを交えての懇親会、宴会、ファミリー向けにも利用が可能なお店です。お昼にお伺いした際は、多くの老若男女のお客様でにぎわっており、とりわけ女性のお客様が多かったように思いました。人気メニューは何と言っても、『まぐろのカルビ焼き』との事。これがまぐろなの?と思うくらい衝撃な一品です。更に12月からは『まぐろ三昧丼』が新たなメニューの仲間入りとなったそうです。こちらも人気商品とのことです。

これからの抱負

4月の開店から半年余りの現在、経営者としてのやり甲斐と不安も抱えつつ「ここの地域は名水の里の観光地。この立地を生かして、町内外から人を呼び込み、観光と、食を結び付けながら、町の活性化に寄与出来ればいいですね。そういう起爆剤となれるように、努力していきたいですね」と竹村さん。
 地元の会員企業さん達からは、『げんぱてい』が残ってくれたらいいな、と町内の誰もがもちろん思っていたことでしたから、お店が復活したことは町民みんなが喜んでいますよ。社内の食事会やお客様がいらしたときの昼食はほとんど「げんぱてい」です。竹村さんが頑張っていることは、町内のみんなが感じているところで、彼女だからみんなが応援しているというところも、とても強いと思います。外食は人が来なければいくら良い店でも続きませんから、「応援される店」ではなく、「どうしても行きたい店」に早くなってほしいと思います。と温かい応援の声が寄せられています。
取材・文/事務局 三浦
会社概要

Genpaty(げんぱてい)
〒019-1404 秋田県仙北郡美郷町六郷馬町83
TEL:0187-73-5478 FAX:0187-73-5477
定休日:毎週水曜日

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