企業探訪

企業探訪 vol.049
Curand株式会社(秋田地区会)
想いが伝わる、「家も家族も一緒に成長できる家づくり」
【2018年6月】今月の企業探訪は秋田市広面にございます、住まいの工房Curand(クランド)株式会社の代表取締役 石井宜行さんです。今回は手形山にございますモデルハウスにて取材を行ったのですが、その家の外壁、玄関、庭先など、細部まで厳選されたひとつひとつのアイテムが織りなすトータルバランスがとても素晴らしく、お話をお伺いする前から石井社長のこだわりと信念を強く感じました。

創業のきっかけ

 建築業に足を踏み入れたいきさつとして、石井社長は高校在学中にとくにやりたい事もなく、きっと大学に行っても適当に遊ぶのだろうなと思っていたそうです。ですがそのままでは自分がダメになってしまうと気付き、なにか夢を見つけようと思い立ちます。かといって簡単には見つかりませんでしたが、自分を見つめ直すうちに昔から「渡辺篤史の建物探訪」を好きでよく観ていたことや、幼少期に近所でやっていた大工の仕事を興味津々で見ていたことを思い出し、自分がわくわくできるものが建築だと気付き建築士になる夢を抱き大学に進学します。
 大学卒業後は帰郷し秋田の設計事務所に入社しましたが、理想としていた建築士の姿と、目の当たりにした現状の姿に、大きなギャップを感じ幻滅したそうです。当時の秋田では、経費を抑え大工にお願いをしてつくるか、大手のハウスメーカーで決まったものを選ぶかが殆どで、つくりたい家をつくるのが難しく、消費者の家に対する意識も低かったそうです。この夢と現実のギャップは石井社長だけではなく、「建築士を夢見て社会に飛び込んだ殆どの若者が感じているんですよ…」と仰ってました。
 その後、県内のハウスメーカーへ入社しましたが、間もなくメーカーが撤退することとなり進退を考えているときに、ある住宅の建築会社の社長から声をかけていただき入社する事を決めます。この建築会社は自然素材やデザインへの強いこだわりを持っており、また、経営者のお客様に対する責任感の強さなど、今のクランドさんの基本となっている部分はそこで学んだそうです。しかし、この建築会社がやむを得ない事情で廃業となり、起業する事を決意し5年前にクランド㈱を立ち上げました。

石井さんの目指す家づくり

 現在、石井社長は建物だけではなく、庭など敷地内の隅々まで住む方の日常を明確にイメージながら「建物だけが住まいではない。」をコンセプトとしてお客様に提案するそうです。設計する家へのこだわりとして、「自然素材を使うことにより、素材の特性により年々独特な味わいが出てくるんです。」「建てたときよりも、住むほどに愛着が湧き、愛情が増す家。」「そんな家に住む家族はきっと自分で手入れをし、大切にしてくれる。」「家も家族も一緒に成長できる家をつくる事で、建てたときの想い・考えを子供達が受け継いでいき、また住み続ける。」「そんな古いものを大切にする文化を、クランドの家を通して伝えていきたい。」と、熱く語っておりました。
 今回初めて石井社長とお話しさせていただき、物つくりに対する想いに感銘を受けました。石井社長にとって家づくりとはその限りではなく。人間性・家庭・文化・地域づくりにも精通していると思います。イタリアやスペインのように行ってみたい国。そして行ってみたら住んでみたくなる街。クランドさんの家が増えることにより、秋田はもっと魅力的となり、ひいては人口減を歯止めする一翼を担うのではないかと感じました。
そう思えたのは、お会いする前に自社製品(家)から強い信念が伝わった事が、お伺いした話しの裏付けとなったからです。
取材・文/ 堀江牧弘
㈱ホリエ 取締役
会社概要

Curand(クランド)株式会社
〒010-0041 秋田県秋田市広面字蓮沼90-1-2F
TEL:018-893-4747 FAX:018-893-4749

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