Ｑ.創業のきっかけは、お聞きされていますか？

Ａ . 当ホテルは、昭和54年11月の創業で、今年で36年目を迎えます。社員数は約70名です。義理の父と母（現社長と専務）が地元の湯沢に戻り、何を
生業として生きていくかを考えたとき、当時湯沢市にはなかったホテルに着目し、創業への運びになったと聞いております。そしてこの湯沢で子どもを育てていくと決めたそうです。

Ｑ.京野さんは、湯沢ロイヤルホテルに入社されるまでは、何をされていましたか？

Ａ . 群馬県前橋市で生まれ育ちました。高校卒業後、動物が好きということもあり北海道大学獣医学部で学び、札幌で６年過ごした後に、東京大学大学院農学国際専攻にてルワンダ（アフリカ）の研究をしました。妻もまた、ルワンダの研究をしていた事もあって、その繋がりで知り合い、結婚いたしました。その後、湯沢市に移り住み現在湯沢ロイヤルホテルに勤務しております。

Ｑ.秋田に来て大変なところは？

Ａ . 湯沢に住んでみて、まずは雪が大変だと思いました。札幌にいた時も雪があったのですが、やはり除雪などに苦労しますね。また当初は、殆んど知らない地域ですし、友人や知り合いが居なかったところもあって不安はありました。業務の方では、ホテル経営なので休みが取りづらい事の他に、夜中など時間帯に関係なく対応に迫られる時があります。今は、漸く仕事がわかってきたかなという感じです。なかなか上手くいかない場合もありますが、少しずつやりたい事が出来るようになってきました。

Ｑ.今現在、御社で新しい取り組み等ありましたら教えて下さい。

Ａ . レストラン、宴会などの料理全般を地産地消ということに取り組んでおります。それから、他の企業や地域とのコラボレーションを企画しております。近年、結婚する世代が減ってきているうえに、入籍しても式を上げない方が５割ぐらいにのぼるとも言われています。そういう中で、オリジナリティのある結婚式が求められています。そこで今年３月に、ふるさと村のプラネタリウムでの結婚式を企画しました。東北では最大級のプラネタリウムで、新郎新婦の生まれた日や二人の出会った日の星空を映し出す事が出来、写真なども投影出来るので、他にはない思い出に残るロマンチックな結婚式が実現します。その他に、もう間もなくリリースをするのですが、増田の蔵を使った結婚式の企画を進めております。

Ｑ.将来は、どのようなホテルにしていきたいですか？

Ａ . ホテルは、人生のいろいろなポイント、ライフイベントに関わる仕事だと思います。当社は、結婚式はもちろん、結婚記念日やお子様の誕生のお祝い、長寿のお祝い、更には葬祭会館もありますので、誕生から人生の最後までの大事な儀礼事に関ることのできる会社です。そういったところを大事にしながら、地域の方々に愛される会社づくりに邁進していきたいと思います。また、湯沢市外の方たちにもたくさんご利用頂けるよう、地域が活気づく様な企画を立てて行きたいと思います。

Ｑ.地域との関り方はどの様に思いますか？

Ａ . 全国的に見ても湯沢市は人口減少のスピードが早く、活気が薄れてきている感じがします。当社は、生活必需品ではなく、生活のプラスアルファの部分に関わっています。ですので、地域の活気に左右される傾向にあります。いかに地域を含めて盛り上げて行けるかを常に考えて行かなくてはと思っております。また、生活のプラスアルファに関わる業種が元気な地域というのは、そこに暮らす人々の暮らしが豊かであることの裏返しだと思いますので、そういう所でも頑張ってやって行かなくてはと思います。

Ｑ.社員との関りは、どの様な感じでしょうか？

Ａ . 私が生まれる前、創業してから36年勤め続けている方々もおります。立場上では、上になっておりますが、そういう先輩方達に温かく迎えて頂けていると感じております。その期待に応えていける様がんばって行きたいと思います。

Ｑ.同友会に入って、どうでしょうか？

Ａ . 同友会に入ってみて、いろんな方に出会えるし、ざっくばらんに話し合える良い会だと思います。大変、学ぶところが多いです。