仕事の基本は整理整頓！

きちんと整理整頓された事務所や工場にため息が漏れました。代表取締役の佐藤慎さんは「それが基本。このことができていなければ良い仕事はできない」と断言されています。地域で一番キレイな施工現場を目指し、社員全員で試行錯誤しながら現在の整然とした環境をつくり上げつつあります。
　角館町で創業92年を誇る株式会社瀧神巧業では秋田県内全体に、公共や民間の施設、工場、店舗や農業用をはじめ、各種水門の工事を請け負っています。現在までに一番新しく手がけた工事としては、角館町の真ん中に位置する『町家ホテル角館』の建築で、今年の4月にオープンしています。

さまざまな経験を経ての現在

　佐藤さんが代表取締役に就任したのは2010年のこと。『会社を承継し、発展させていきたい』と目を輝かせてお話しくださいました。とはいえ初めから現会社に入社するつもりも、ましてや代表取締役になるとも全く思っていなかったそうです。高校卒業後、県外の大学へ進学し、そこでは美術系の学問を学び、卒業と同時にイギリスへ渡ります。イギリスという文化や伝統を大事にする国からこんなにポップな音楽やファッションが生まれることに興味を持ち5年間、昼は料理人、夜は音楽活動と充実した日々を送っていたそうです。30歳を目前にして日本へ帰ることになり、そのまま秋田へそして、現会社へ入社されたとのことでした。そこから事業のことや経営のことなどを学び続け現在に至ります。

前向きに勉強する経営者の姿に感銘！

　同友会に入会したのは昨年秋。仙北地区会の幹事長に誘われ例会に参加し、まじめで前向きに勉強をする人たちの集まりに興味を持ったとおっしゃいます。もっと地元の経営者たちの話を聞きたい、と意欲的に同友会活動に参加されています。また自社での経営計画発表会は6回目を迎えており、さらに磨きをかけるために今期の経営指針を創る会への参加も表明されています。

社会貢献できる会社に

　勢いと情熱を持つ佐藤社長が考える今後の展望は、自社の経営理念にも掲げている「社員とその家族が、物心両面で喜び得る会社であること」「社会の一員として貢献し、幸せを作りあげていくこと」を念頭に地域の発展に力を入れ協力し合い社会貢献していきたいと力強くお話しくださいました。