企業探訪

企業探訪 vol.014
有限会社 共栄メディカル(大仙美郷地区会)
見栄やプライドは置き去り、社員との関係を重んじたい!
【2015年8月号】今月の企業探訪は、仙北地区会員の有限会社共栄メディカルさんです。(大仙市在住)常務取締役の藤澤和宏さんにいろいろとお話をお聴きして参りました。共栄メディカルさんは、昭和58年(1982年)に創業し、今年8月1日で33年を迎える会社です。医療機器の取り扱いからスタートし、現在では介護保険の開始と同時に介護機器レンタルを始められています。

Q.藤澤さん、昨年経営指針を創る会(以下創る会)を受講されたようですが、何か社内の変化はありますか?

A . 創る会を受講したことで、自分と向き合う第一歩ができました。今までは、会社の方針は自分で考え、プライドや見栄も出していました。例えば、新たなシステムを自分の独断で決断し、社員の意見を求めなかったため、社員に苦労させてしまったことなどです。今は、社員と共にお互い意見を出し合い、お互い力を合わせて良い会社をつくるようにしています。そのような結果が、我が社で長年の課題でありました在宅福祉と、病院施設に関係する頻雑な業務の解決に結びつきました。また、経営側と社員の関係をまっさらな状態でスタートする為、どんな意見や不満でも言い出せる社内環境に務めています。

Q . 二代目後継者との事ですが、そのことについてはどうですか?

A . 自分が今おかれている環境は、入社と同時に、事業に対する意見を反映することが出来てきましたから、非常に恵まれていると思っています。事業承継も順調だと思います。社員さんは能力が高いですので、経営者の言ったこと、行っていることを、しっかり見て聴いて気づいていますので、これからの自分の言動や、経営に対する姿勢が重責だと思うと気が引き締まります。社員には会社の財務状況をオープンにし、各々にやりがいを持ってもらいたいと思っています。

Q.人口減少が著しい秋田ですが、この先の経営戦略は何かお考えですか?

A . 人口が減っていく中で、自社の経営を継続させてゆくにはどうするべきか?価格競争ではない価値観を生み出す商売をするにはどうすべきかといつも思っています。それにはやはり、自分の会社は何を強みとしているのか、よーく、分析することが基本だと思うのです。弊社の強みを考えてみました所、物と物を組み合わせることが得意ということが見えてきました。福祉、介護においては利用する人それぞれによって対応できるようにする必要があります。例えば、介護を必要とする人に合わせて、高さを変えられるテーブルの開発などを検討中ですし、その素材には秋田杉や樺細工を組み合わせ、こ
の地域にしかできない福祉用具として商品化できたらと考えている所です。そのことによって、地場産業が更に隆盛し、地域の活性化にも結びつくことを期待したいです。そういうことを実行に移していくためには、やはり社員としっかり結びついていることが欠かせないですね。

Q:これからの抱負をお聞かせ下さい

A . 先ほども触れましたが、弊社の社員は能力が高いと思っています。しかし、その能力を生かし切れていないとも思っているところです。経営理念の浸透と共に、私も社員も一緒に育ってきたいと思います。また、以前の自分のように、見栄やプライドが覗いてこないよう、時には立ち止まり考え、自分の足元を見直すことも忘れないことを、これから生きていく自分の軸としたいと思っています。今日はありがとうございました
取材・文/岡田 茂義
㈱シーモワオカダデザイン 専務取締役
小田島 誠
㈱小田島工務店 代表取締役    
木元千恵子
ガーデンカフェ&デリカデッセン kimoto 代表
会社概要

有限会社 共栄メディカル
〒014-0102 大仙市四ツ谷字水木田33
Tel:0187-66-2123
FAX 0187-66-2139
■ホームページ:http://www.ritakyouei.jp

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